台湾に行きたいワン!

台湾留学経験者の中国語学習記録。

中国語の「得意」と日本語の「得意」

台湾の語学学校で使っている實用視聽華語4という教科書の第2課に、「你少得意了!」というフレーズが出てきます。

このフレーズは「別得意忘形!」(調子にのるな!)という意味だそうですが、なぜ得意déyì調子にのるなのか、最初意味が分かりませんでした。

 

日本語の「得意」と中国語の「得意」は意味が異なる。

 

日本語の「得意」は、何かが秀でていることを指す場合が多いですよね。ピアノが得意、とか英語が得意、とか。しかし中国語ではこの意味では使えません。

 

 

例えば我得意彈鋼琴。(❌)とは言えません。なぜなら中国語の得意déyìはSVであって動詞ではないし、日本語の「〜が得意です」の意味はないから。もしピアノが得意と言いたければ「我擅長shàncháng彈鋼琴。」と言うそうです。擅長shànchángが日本語の「〜が得意です。」にあたります。

 

じゃあ中国語の得意déyìは何なのか。華語中心の先生によると、「讓S快樂的事情」を指すのだそう。つまり、「Sが満ち足りた気持ちになること」。もう少し分かりやすく言うと、

 

❶be proud of oneself 驕傲jiāoào 得意げに思うこと。

※ドヤる意味合いが強い。

❷pleased with oneself 滿足·快樂 嬉しく思うこと。

 

❶例えば、テストの結果がクラスで一番良かったとします。こういったとき、誇らしげな、ドヤりたい気持ちになりますよね。だからこういった時言えるのが「我很得意!」

 

逆に、調子にのるな!と言いたいときは頭にをつけて「別得意了!」または「別得意忘形!」の代わりにをつけても〜するな!の意味になります。

 

❷の意味では、例えば「他日子過得很得意。」=彼は満足に暮らしている。ドヤ!の意味合いはないそう。

 

 

 

同じ漢字で意味が違う場合は本当に混乱しますね⋯。少しずつ覚えようと思います。